セレクトショップで販売員をしていた時代、某アパレルメーカーの営業がなんか嫌な人でした。
私がボディに着せたコーデを
「これじゃ、うちの服が映えない」と言ったり、納品した商品がB品だった時に
「検品の時についた傷じゃないんですか?」と言ったり。
私はそのメーカーとのやり取りの担当者だったのですが、そのムカつく営業さんは3ヶ月に1回は店舗にやってきました。
とある秋。
メーカーで企画した際にかなり自信のあった商品なのだと思いますが、全く売れないアイテムがありました。
店頭に出していたのに出荷した点数のまま売れていなくて、店舗に来たムカつく営業さんは
「これ、売れてないんですか?他店ではすごく売れてますよ?」と私に聞いてきました。
なので、
「はい、全く動きません。ちっとも可愛くないので!!!」と言いました。
スカッとしました。
営業さんは
「いや、トレンドです」
「他では売れてます」
「販売力不足では?」等と言い出したので、
「では売れる店で売って下さい。在庫、全部持って帰って下さい」と言いました。
本当に全部キレイにたたんでPP袋に入れ、それを大きなショッパーに入れてマジで持って帰ってもらいました。
その後で上司に電話で
「○○の営業さんが来たけど、すごく失礼だったから商品全部持って帰ってもらった。意地悪を言われた。もう辞めたい。」と嘘泣きをしながら報告しました。
個人売上がトップだった私は辞める事を止められて、その後、その会社からの商品は働いていた店に入荷される事はありませんでした。
上の人間はどう思ったか分かりませんが、一緒に働いていたスタッフ達もその言動にはかなりスカッとしてくれた様です。
「よくぞやってくれた」という様な事を言われた気がします。
「この商品は売れる」と思って作ったとしても、実際に店頭に出してみたら売れないというのはよくあること。
見せ方が良くないという可能性も考えられます。
でも、どう見せ方を変えても売れないものもあります。
そして、それが他の地域ではウケたりします。
そこら辺、小売店と取引のある会社は頭に入れておくべき、というか物販に携わる人間の間では常識なので。
良いお勉強をさせてあげられたと思います。
あの営業員は、私に感謝していることでしょう。
これ系の話は尽きる事がありません。
結構むちゃくちゃ、やりたい事を通してしまう販売員でした。
なんでか、それが許されるキャラみたい。
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