飲食店の夜勤でのお話です。
いつものように料理を運んでいると、三人の男性が騒ぎながら入店しました。
服装や見た目はガラが悪いという印象ではなく、単純にチャラいといったものでした。
昼間でも時々そのようなお客様はいらっしゃいますが、特に夜勤ではそれほど珍しいことでもありません。
ああまたか、などと思いながら暫く仕事を続けていると、同じバイトの女の子が
「三人の男性客が頼んでいないはずのドリンクバーを利用している」と私に相談してきました。
私が
「大変申し訳ありませんが、こちらのドリンクバーは注文していただかないとご利用できません」と注意しに行くと、
「客に何てことを言うんだ」
「俺らは客だぞ」と逆上。
すると、先ほどの子が報告したらしくスタッフルームから店長が出てきました。
堂々とした立ち振る舞いで男性客の前に立つと
「金払わん客は客じゃねえ!」と一喝。
夜勤は疲れとストレスがより溜まってしまうで、この一言にはスカッとしました。
さらに続けて社会常識だとか、マナーだとかの説教を始めました。
何を隠そう店長はかなりのコワモテなので、その男性客三人は萎縮しきった様子でそわそわしていました。
説教が終わると
「済みません」
「もうしません」と口々に謝罪。
店長はよし、という言葉とともににんまり笑い、ちゃんとドリンクバーの料金もレシートに追加もしていました。
それ以降はその男性客たちが騒ぐことはなく、申し訳なさそうな顔でレジを通し、足早に帰って行きました。
未だに「お客様は神様だ」なんて思っている方が多いので、先述の一喝にはスカッとしました。
明言しますが、店と客は主従関係では決してありません。
あくまで利害関係です。
それに、店がお客様を神様のように扱おうという心意気でいるのであって、お客様が神様のように振る舞うのはお門違いも甚だしいです。
それをよく理解しましょう。
さもないと、私の店長が怒りますよ?(笑)
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