妹の武勇伝。
美人で頭の回転も良い妹。自分に自信があるからか気も強い。
この妹が夫をやり込めてくれた。
当時私は産後三ヶ月目。
床上げは出産から一カ月前後って言うけど、骨盤の戻りが悪かったり、子供の夜泣きが酷く睡眠が取れないなど色々あって遅れていた。
実家に頼れない状況で、退院後すぐ自宅で家事育児を始めたせいもあると思う。
妹が時々土日に手伝いに来てくれていたけど、それでも体はガタガタだった。
そういった状況なので、自然と夫に家事を任せざるを得ない。
もちろん私も限界まで頑張って、どうしても無理な時だけお願いしていたんだけど、お願いするたびに夫が
「お前ってホント鬼嫁だよなwww」
「はいはい仰せの通りにします鬼嫁www」って感じでからかってくる。冗談半分嫌味半分って感じ。
夫が散らかしてるお菓子の袋をちゃんとごみ箱に捨てて、程度のことでも
「鬼嫁www」
妹が来てくれていたある土曜日。
その日は貧血が酷くて、体を起こそうとしただけでめまいと吐き気がした。
月曜日に出す予定のごみがあって、それをまとめておいてほしいと夫に頼んだら、いつもの
「ほんとお前って(ry」
そしたら、子供のおしめ換えてくれてた妹が
「姉、鬼嫁ですかー。そしたら産後でぼろぼろの姉を労わりもしない、言われるまで散らかしっぱなしで何にもしないお義兄さんはなんでしょうねー、悪魔の使徒かなんかですかねー」と、鼻で笑った。お手本みたいな嘲笑だった。
そして、
「姉が鬼なら妹の私も鬼ですねー、じゃあ鬼に存分にパシらされてくださいねー、まずはお風呂とトイレ洗って、次はー」と次々夫に家事を指示していった。
帰るときには、
「実は怒ると妹鬼より姉鬼のほうが怖いんですよ(※そんなことは無い)まだ姉の本気怒りを見てないとかお義兄さん幸せですねー。でもいい加減にしないとそろそろ姉だって怒りますよ」と言い置いて行った。
家は産後始めて見るキレイさで片付いていて、洗濯物は畳んで収納されていて冷蔵庫にはたくさんの作り置きおかずと、下処理されてフリージングされた野菜。
妹はひたすら料理してくれてたから、買い出しと掃除整頓と洗濯は夫がやったことになる。
やればこれだけしてくれるんじゃん、って驚いた。
それをきっかけに、夫の鬼嫁呼ばわりに対して余裕ができた。
そうだね鬼嫁だからね、これやっといてね、って言い返すようになったら鬼嫁呼ばわりはどんどん減っていった。
鬼嫁って言われなくなったら、今度は夫がしてくれることに素直に感謝してお礼と労りが言えるようになった。
今では、出産前より夫と仲良く過ごせるようになった。
妹があの時来てくれてなかったら、メンヘラ化するか離婚してたかもしれない。
ネットの反応
妹GJ!!
ご主人も元は素直で優しい人なんだね
いい話だ
いつまでも仲良くお幸せにー
>>407
そう、元は普通に優しい人。
あの時期だけなんだか嫌味がすごかった。
きっと家事して仕事してで疲れてたのもあると思う。
こっちも深刻に受け止めすぎていたし。
妹に感謝しつつ仲良く努力します。
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