太った女性VSスタイル良い自分、言い切ってスカッとした話

スカッと

私が飲食店で働いていた時の出来事です。

そのお店は大阪の万博にあり、家族連れがおもちゃを買ったり、年配の方がコーヒーを一杯飲んだりするようなゆったりしたお店です。

立地的な問題でスーパーなどに比べると価格としては少し高めです。

その日私は一人でお店で接客をしていました。

子どもがアイスを買いに来てくれたり、年配の方がお連れ様とコーヒーを飲みにきてくださったり、いつも通りの平和な環境でした。

するとそこに、太った女性が一人で来店されました。

私はもちろん笑顔で、
「いらっしゃいませ」と言いました。

そのお客様は250円のポテトを頼み、揚げたてを用意するので3.4分時間がかかるという事を伝え、席で座って待ってもらっていました。

揚がったのでお客様のところまで運ぶと、
「え?これだけなの?250円払ったのに?マクドナルドならもっと安く、もっと量くれるわよ。」と言われました。

標準語だったので、遠方から来られた方なのかと考え、立地的な問題が考えられない方なのだと思っていました。

そこで私はクレームが出ると面倒だと思いながらも、
「お客様申し訳ございません。ポテトはグラム数が決まっておりますので、皆さまこの量で対応させていただいております。」と言いました。

その時、社員がたまたまこの店舗に様子を見に来て、私が対応している横で、待ってくださっていたお客様の接客を始めました。

すると、そのお客様は
「ポテトとアイス下さい!」と言って、社員も揚げたてで用意する事を伝えました。

私は太ったお客様に、
「決まっているグラム数が◯gなので、お客様の前で計量しそのままフライヤーで揚げてお渡しする、と言うのはどうでしょうか。」と提案しました。

すると、
「早くやってちょうだい。」と言われたので、提案通りにさせていただきました。

太ったお客様のポテトが揚がると同時に、次に来たお客様のポテトも揚がりました。

社員がアイスと一緒にポテトを渡すと、
「ありがとう。いただきます。」と言って食べ始めた。

そのお客様は私が太ったお客様に文句を言われている事を知っていたのか、
「マクドと一緒の値段な訳ないやろ。そもそも店がちゃうんやし。場所考えられへんのかな?」とお連れ様に喋りかけるような形で言ってくださいました。

私を庇ってのことではないかもしれませんが、太ったお客様にもその声が聞こえていて、
「もういい。」と言ってポテトを持って帰って行きました。

待ってくださっていたお客様の言葉のおかげで、私はとてもスカッとしました。

マクドのポテトなんか食べるからそんなに太るんやない?と内心思いながら、私は太ったお客様が文句をつけたポテトを食べましたが、充分すぎる量でした。

とにかく、お客様の言葉がとても嬉しかったです。

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