私は今の夫と一度離婚して、再婚しています。
これは一度離婚した時の話です。
私は姑とうまくいっていませんでした。姑はなんでも否定する人だったのです。
息子が小さい頃は好き嫌いが激しく、お肉が食べられませんでした。
姑の好きなものをうちの息子が食べられないとわかると、ものすごく怒りました。
「あれもイヤ、これもイヤって、どんなしつけをしているのかしら！」と私のしつけが行き届いていないかのような言い方で怒られました。
息子の好き嫌いはアレルギーが原因で、医師から、食べても大丈夫と言われるものが増えていたので、少しずつ食べられるものが増えたのですが、息子はお肉を食べて体調が悪くなったことを覚えてて、なかなか食べられなかったのです。（数年後食べられるようになりました。）
そして、姑が私のやることが気に入らなくて、怒ったことをきっかけに、私は家を追い出されました。
小さな息子を抱え、私の両親は既に亡く、弟がいるものの遠方にいるので頼れませんでした。
しかたなく、福祉施設の寮にお世話になることになりました。
福祉施設での人間関係
この寮はNPO法人が運営していて、離婚して身寄りがない人やDV被害にあってしまって、実家に戻るわけに行かない親子が暮らしています。
それぞれ事情を抱えて悩みつつも、生活を立て直して、仕事を見つけて、アパートを契約するまでの間、お世話になるところでした。
職員が数人いて、就職活動をしている間、子供を預かってくれたり、就職や引越しのことから生活のことまで相談に乗ってくれます。
実際は生活のことまで細かく口出しされて、ちょっと窮屈でした。
なにより、一番困ったのは、職員の一人が私たち入寮者を
「結婚に失敗したダメなやつ」と見下していることでした。
自分は知識も常識もないのに、それを棚に上げて、
「また子供が風邪ひいたの？冷えているんじゃないの？くつした履いて寝かせなさいよ！」と言いました。
普通のくつしたを履いて寝たら、熱が逃げないと思いますけれど。
また、息子がアレルギーのため病院に通っていて、調剤薬局が混んでいたと言うと、
「薬なんか、ドラッグストアへ行けばいいじゃない！」と調剤薬局とドラッグストアの区別もついていません。
共同の洗濯機が故障しているようだと言うと、
「あんたが壊したのね！」と決め付けられました。
私だけでなく、どの入寮者に対しても同じで、ちょっといい間違えただけで、
「○○さんはね、子供の保育園のバックを波縫いするんだって。普通、直線縫いだよねー。」と揚げ足を取ったり、誰かが胃腸炎になろうものなら、
「ノロウイルスでしょ！ほかの人にうつるから、部屋から出ないで！」とバイキン扱いでした。
私は行動にうつすことにしました
たまらなくなって、職員の責任者である寮長に相談しましたが、この人も否定文しか言わない人でした。
生活を立て直すための施設であるはずなのに、このままではメンタルが持たない。そう感じた私はひょんなことで知ったNPO法人の責任者に手紙を書きました。
責任者はあわてて、飛んできました。私は今までのことを全て話しました。寮長はその場に居合わせましたが、寮長が口を開く前に私は言いました。
「この方は否定文しか話しません。私が休日診療をしている病院を探して、受診しようとしたら、確認するねではなく、休みでしょって言う方ですから。それを念頭に置いて、彼女の話を聞いてください。では、どうぞ。」と言いました。
責任者は私の話を聞いて、その裏づけを取り、私の話が間違っていないことがわかると、見下していた職員に退職を促し、辞めさせました。
寮長は監督不行き届きとして、配置転換されました。
あとがき
どんな職種についても常識は必要だと言うことを感じました。
思いがけず、誰かのお世話にならなくてはならない状況に陥ることがあります。
弱者を見下すのではなく、寄り添う気持ちが大切だと思いました。
コメント