元々子供好きで孫を切望していた母がとうとう暴走。戌の日の読み方は
「いぬのひ」

スカッと

うちの母は元々子供好きで、特に孫を切望していた。

伯父・伯母世帯に次々と孫が生まれるのを羨望のまなざしで見ていた。そして私が結婚・出産するとなった時、それは爆発。

週一での母子の近況を聞くための電話、
「戌の日の日取り決めた?産院決めた?」まではいいとして、まだ手の平サイズの孫のお宮参りや、お食い初めについての相談。等、その勢いは何かが取り憑いたかのようだった。

私たち夫婦の中では、母の行動はまあ許容範囲内で、こっちの言い分はちゃんと聞いてくれたし、有り難いなぁと思っていた。

戌の日の読み方は「いぬのひ」

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しかし、母はとうとう暴走。
「孫ちゃんにはみーちゃん(仮名美代子)って呼ばせるわ!」と言い出した。

「向こう(父方)のお母さんをばあばって呼ぶだろうし、ややこしいでしょ?」との談だがどうにも
「ばぁばって年取ったみたいで嫌」という本音が見え隠れ。

現実見ろよ…バアバはバアバだよと言いたかったが、産前産後お世話になる予定だったので、波風立てたくないなぁと悩んでいた。

そして出産し、実家の家族がお見舞いに来てくれた。そのとき私は、悩んだ末、笑顔で
「ばあばだよー」とゴリ押しする気でいた。

しかし、一足早く母が行動を起こす。ベビーコットをのぞき込み、今にも
「みーちゃんですよー」と言いたそうな母よりも先に弟(当時19歳の戦国オタク)が赤ちゃんに呼びかけた。

「初めましてーおじちゃんだよ!おじちゃんいっぱいいるから(夫に兄弟がいる)、叔父御って呼んでなー!」続いて妹(当時24歳)も
「こっちはおばちゃんだよー、いっぱい遊んでねー!」と、ゴツい一眼レフで甥を激写。自分を覚えて貰おうと、叔父御・おばちゃんを連呼して帰って行った。

叔父御・おばちゃんコール

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実家に帰っても叔父御・おばちゃんコールは絶えることなく、母は、弟妹が(特に未成年の弟が)おじおばというポジションをすんなり受け入れたのを見て、急に
「みーちゃん」と呼ばせようとした自分が恥ずかしくなった模様。

最初は小声ながらも
「ばあばですよー」と自己紹介するようになった。

いや、本当に、陣痛の直前まで
「孫ちゃん、みーちゃんはここですよー」とかやってた母だったので、弟妹のおじおばコールにスカッとした!

ありがとう弟妹!

だが、
「甥の目元は自分に似てる」と喧嘩するのは止めてください。どう見ても夫の生き写しだ。

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