ぼんやりと生きてきた我が人生でこれは武勇伝かな、と思える話。
当時、大学生だった俺は春の長期休暇を利用して実家に帰ろうとしていた。実家に帰る交通手段の一つにバスがあり、俺はバス到着時刻よりかなり早くバス停に着いて、のんびりとしていた。
そんな時、自分が待っていたバス停を終点とした別のバスが止まった。そのバスから降りてきた最後のお客さんはおばあちゃんで、ちょっと足が不自由そうだった。
運賃を支払いバスの階段を降りるおばあちゃん、ちょっとヨロヨロと危なげな足取り。
心配になった俺はバスの階段の一段目に足を乗せ、おばあちゃんに手を差し延べた。
おばあちゃんは俺の手に握ってゆっくりとだけどしっかり階段を降りることが出来た。
今でも覚えてるんだけど、その時握ったおばあちゃんの手はすんごいあったかくて、生きてるあたたかさってこんな感じなんだろうなあ、って思った。
おばあちゃんは「ありがとう」ってお礼言ってくれたし、バスの運転手のおじ様からはいい声で「あんがとな!」って言ってもらったよ。
ちょっと晴々とした気分になった大学三年の春でした
ネットの反応
246: 名無しさん@おーぷん
キミこそ勇者だ!
247: 名無しさん@おーぷん
立派だよ
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