お出かけに無理やり同行してはわが家の時間を台無しにしまくる、近所のママ友の話。
うちは、私・夫・子どもの3人家族。
悩みは近所に住むママ友のAで、私の家のことを何かとよく知っているのです。
「昨日は何のテレビ番組を見たか。」
「昨日の夫の帰宅時間は何時か。」など。
ある平日、仕事の閑散期だからと急に休みが取れました。
たまにはカフェでお一人様のランチでもしようかと思って出かけようとすると、玄関先でAが待ち伏せていて、
「一緒に○○カフェに行こう!」と言ってくるのです。
なんで目的地の店名を知ってるんだという疑問を持った私を横目に、Aはさっさと車に乗りたがります。
断るのが苦手な私は結局Aを乗せてしまいました。
お会計のときも、何かと言いくるめられ、Aの分まで私が支払うことになってしまいました。
次の日曜日、家族で遊園地に出かけようとして玄関を開けたときは、Aがお子さんを1人連れて待ち伏せしていました。
「一緒に△△ランドに行こう!」遊園地に出かけるのは子どもにも言ってなくて、夫婦2人しか知らないことなのに。
ましてや遊園地の名前まで。
断るのが苦手という性格が一致している私と夫は、結局、A御一行しぶしぶ車に乗せてしまいました。
現地ではA御一行にアトラクションの選択で振り回されたあげく、食事代・お土産といった、Aが支払うべき費用の大半もこちらで払わされ、さんざんな一日でした。
その日の夕食タイムは、
「A一家がなぜうちの情報を知っているのか。」という議題での会議となりました。
子どもが園の友達に言いふらしたわけでもなく、ママ友の情報ネットワークで漏洩したというわけでもない。
夫があれこれ考えていると、こう言い出しました。
「よしっ、作戦決定。俺のほうで今から準備する。1週間だけ待ってくれ。」
1週間後の日曜日。
いよいよ作戦決行です。
夫が手にICレコーダーを持っていて、それを壁に近づけたかと思うと、
スイッチオン。
懐かしい音が流れました。(※ なぜ懐かしいのかは後述。)
やがて、玄関のチャイムが鳴りました。
連打しまくりです。
ドアを開けるとAが立っていて、苦情を言いに来ました。
「うるさい音を何とかしろ! しかも私の嫌いな音じゃないか!」私はすかさず返しました。
「ははぁん。あなたのしわざだったのですね。」Aは自分で自分の悪事をばらしてしまったことで我に返り、
「しまった!」我が家の情報が筒抜けになっていた原因は、電源タップに仕掛けられた盗聴器でした。
よく見ておけと夫に命じられたAの前で、私は盗聴器を取り外し、続いて夫が日曜大工の道具で修復不能なレベルに壊しておきました。
そして、夫がいつの間にか用意していたのが誓約書。
「二度と盗聴しない。今度やったら出るとこ出る(=警察署・裁判所)。」という内容で、Aにサインさせました。
ついでに、カフェと遊園地の領収書も見せ、支払うべきものを支払わせました。
これで問題は解決しました。
めでたしめでたし。
ちなみに、盗聴器を通してAに聞かせた音は、
「歯医者さんのドリル」です。
夫が通院のときにポケットにICレコーダーを忍び込ませて、治療中の
「キュイーーン」・「ガガガガ」・「ジジジジ」の音を録音したのです。
ただ、患者が聞く音は、耳から入る音のほか、歯から伝わる音も加わります。
歯から伝わる音は録音できないので、夫は取引先の金属加工工場に出向いて、ディスクグラインダーで鉄板を切るときの
「グゴゴゴゴーー」という音を録音してきてくれました。
これが、歯医者さんの患者が歯から伝わって聞くドリルの音に似ているそうです。
録音した2つの音(歯医者さんのドリル、金属加工のグラインダーの音)を音声加工ソフトウェアでうまい割合に調合し、Aの嫌いな音が完成。
リアルさの高いできばえです。
これを盗聴器のそばで1時間にわたって延々と再生したというわけです。
付け加えると、私と夫は、歯医者さんのドリルの音は苦手ではありません。
今は別の職業ですが、元々は歯科医院で職場結婚した夫婦です。
なじみがあって懐かしい音なのです。
おわり。
ネットの反応
元歯科技工士と歯科助手か衛生士の夫婦?
それより盗聴器から聞こえる音が嫌ならしばらく聞かなきゃいいだけの話
盗聴してたことがバレるのに文句言いに突撃するってなんなの?
作り話?
確かにサンダーで切ってる音が近いかも
歯医者に行って
止めろショッカーとか妄想しながら治療受けてる
>>96
ちょっと可愛いw
粘着女に盗聴器を仕掛けられた経験があるけど、 流れとしては
自分で発見→
「バスターに依頼する(嘘)」→パッタリ来なくなるが電話はある →
「全通話録音を勧められている(嘘)」という地味な展開で無関係になれた。
つーか会議が筒抜けなら警戒するんじゃね
コメント