私がコンビニ店員をしていた時にあるお客さんとの間で起きた出来事です。
そのお店は住宅地にあり主婦層のお客様も多くいましたがその中のお客さんの一人の話です。
一般的な方が多く訪れ、どこにでもあるコンビニでした。
中年の女性がメイク用品コーナーから、レジでレジ打ちをしている私の所に来られて
「私の好きな口紅のお試し品が切れている」と怒って言われました。
私は、すぐにメイクコーナーに行きお客さんの言っていることの意味を確認に行きました。
確かにお試し出来る口紅で1色だけ、きれている色がありました。
私は、そのお客さんに
「申し訳ありません」と言って謝りました。
それで折れてくれるかと思ったらお客さんは
「私はこの色が試してみたかったの。なかったら試せないので似合うか分からないでしょ」と言われてしまいました。
バイトの身の私は謝ることしか出来ず
「すみません。気を付けます」と言って謝り続けましたがお客さんは、怒り続けました。
私がお客さんから怒鳴られているのを見た、同僚がやって来てそのお客さんに
「お客様はどの色の口紅もお似合いになりますよ」と言って他の口紅のお試しを勧めてくれました。
お客さんは、同僚の言葉が嬉しかったのか
「そう。他の色を試してみるから似合っているのか見てくれる」とその同僚に言いました。
お客さんは、お試しの色を全部試してみて同僚に
「似合っているか」を確かめ同僚はどの色の時も
「お似合いです」と答えていました。
お客さんはその中で気に入った色を見つけたようで、その色の口紅を購入しました。
帰り際に私の所にそのお客さんがやって来たのでまた何か言われるのかと、覚悟をしていました。
しかし、お客さんは
「さっきは自分の気に入った色が試せなくってイライラしてしまって、言いすぎてごめんね」と言ってくれました。
私は、ほっとして
「こちらこそ申し訳ありませんでした」と謝りました。
私はそのお客さまが帰った後に同僚に感謝の言葉を伝えました。
クレームをお客さんに言われた時には、謝るだけではなくお客さんを気分良くさせることも大事なんだなと思いました。
コメント