私は、国際線の免税店で空港職員で働いていました。
化粧品コーナーに配属されました。このコーナーはシャネルやディオール、ランコムなど、高級ブランドが数々ありました。
空港職員とメーカーの美容部員とで働いています。
百貨店の化粧品コーナーの空港免税店版です。お客様は、海外旅行にいかれる方のみです。
空港免税店は位置的には日本でも外国でもないので、商品に税金がかからないのです。
なので海外旅行の飛行機の便の待ちの時に行ける場なのです。
化粧品を買いに来るお客様は元々、資産家で海外にいかれる方。お金を貯めて旅行に行かれる方に分けられます。
沢山、お客様が賑わうのですが、店員にすごく高飛車にでられる方がたまにいらっしゃいます。それは資産家の方ではないようでした。
あるお客様がいらっしゃいました。
ヘレナルビンスタイン(化粧品ブランドメーカー)にお客様です。
ヘレナルビンスタインの美容部員の方が接客されていました。
私達、空港職員はレジの補佐にはいるのですが、お客様が、美容部員に難癖をつけていました。
百貨店で、沢山買い物をしている、など。
美容部員は丁寧に百貨店は管轄外なのでと言っていて困ってました。
お客様は立場が弱くなり、自分をよりよく見せたいと思ったのか、今から私は海外に行くのよ~とお客様、自慢げにおっしゃられていました。
特別な自分をおっしゃりたかったのでしょう。
しかし、ここは免税店。
ヘレナルビンスタインの美容部員は、「皆さんそーですねー!!!」と冷たく言っていました。
思わず笑いそうになりました。
そうです、免税店なので、皆様、海外旅行に行かれる前なのです。(笑)
海外旅行=お金持ちアピールは通用しないのです。
お客様は、はっとされて買い物を大人しくすまし、そそくさとその場から離れていきました。
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