話を大きくする癖のあるトメ。
トメと孫が遊んでて、孫が転んで膝擦りむいた話を
「嫁子さんが目を離した隙に孫ちゃんが流血沙汰で大変だった」
同居は今のとこ考えてない
「息子夫婦が、私たちに何があっても知らないって言うのよ!」等々。
親戚連中に言う→嫁子叱られる→旦那と一緒に誤解を解く→トメ注意されるも
「私はそう感じたのよ!」→ループ。だいたい私が悪者みたいな話になるのでうんざしりていた。ここまで前置き。
トメが土鍋でご飯を炊く事にハマった。
私を呼び出して
「これからは土鍋でご飯を炊きなさい!とりあえず今日の夕飯分炊いてね」と言い出し、土鍋をよこしてきた。
お恥ずかしながら土鍋でご飯炊いた事無いので正直に言うと、鬼の首でも取ったかのように
「んまー!そんなんで、今までよく主婦でいられたわね!私だったら恥ずかしくて嫁げないわ!」
「コトメちゃんも炊いてるのよ!」(その方が美味しいよねと言っただけでコトメさんは使ってない)
口答えせずにしおらしく聞いてると、だんだんヒートアップしてきて
「うちの家の人はみーんな炊けるわよ!そんな事もできないなんて〇〇家の人間じゃないわよ!」とまでトメが言った瞬間、仏頂面のウトさんが登場。
このウトさん、三船敏郎似のイケメンで、トメが惚れに惚れ抜いて、
「一緒になってもらった」(トメ談)人。
私たちの婚前から長期で単身赴任してて、最近やっと帰ってきた。
「おい、トメ子、俺は土鍋どころか米炊いた事無えんだが、そいじゃあ俺は〇〇家のもんじゃねえってことか?」
ウトさんが睨んだだけで、トメ涙目で真っ青。
「そ、そんなわけないでしょうよ!」
「じゃあ今のは何だ?お前、嫁いびりしたくて嘘ついたのか?」
「違います!」
「そんなら、俺も米炊けねぇとな。孫子のジジイって認められてぇからな」
「ウトさん、誤解ですよ!」
「お前はそのつもりなくとも、俺にはそう聞こえたんだ。…さ、米の炊き方教えてくれよ」
トメ、泣き縋って違うの、やめてと言うも、ウトさんはかたくなに譲らない。
ウトさんに促されて台所を後にしたが、こっそり覗きに行くと、憤怒の形相で米を研ぐウトさんと、泣きながら米の炊き方を教えるトメがいた。
旦那に後から聞いたら、トメのことで以前から電話で相談してたそうです。
いつもの言い訳の台詞(そのつもりはなくても~)をウトさんに言われた時のトメの顔にはスカッとした!
おとなしく聞いてたのは、ウトさんが台所のドア前にいるのを知ってたからです。
ご飯炊いた後、ウトさんにぎっちり〆られたトメは額に傷を作らんばかりに私に謝罪。
ウトさんも、今まで嫌な思いさせてしまってと、手をついて謝ってくれました。
それからは脱皮でもしたか?と思うくらいの良トメに。
こっちが恥ずかしくなるくらいの(年相応ではあるけど)ウトさんにトメさんがべた惚れのラブラブ夫婦なので、何年も離れて暮らしててストレス溜まってたのかなぁ。
もう水に流すんで、土鍋を見かけるたびにしんみりと
「あの頃は本当にごめんね」と言うのやめてくださいトメさん。
ネットの反応
憤怒の形相で米を研ぐウト、で吹いた自分がいる
嫁いびりというより八つ当たりだったんかねぇ
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