あるまとめサイトの記事を読んで思い出したこと。（フェイクありです）
20年ぐらい前、友人を旅行に誘った。
その友人（Ａちゃん）はお見合いでトンデモナイ人と出会ってしまっていた。
最初会った時は普通に紳士的な振る舞いだったし優しかったので、お付き合いをＯＫしたらしいんだけど、２度目に会った時にもうラブホテルに連れ込まれそうになって、抵抗して殴られたそうだ。
それで即お断りしたら、それから粘着に付きまとわれたらしい。
紹介した人は、そんな男だと知らずに頼まれて初めて紹介した人だったそう。
窓からコンクリートブロックを投げ込んだり、一日に何度も何度もひっきりなしに電話を掛けてきて卑猥な言葉を留守電に残したり。
警察にも相談して、相当な修羅場だったらしい。
器物破損？とか他にもなんかで書類送検だかなんだか、詳しいことは分からないけど、それで一応は大人しくなった。
でも親が心配して、念のためしばらく遠方の親戚の家に行くことになって、かなり憔悴していたので、引越しの前に気分転換に旅行に誘った。
私とＡちゃんと、共通の友人があと２人いて４人で車で出掛けた。
行先は名古屋。
東名高速を走ってて、浜名湖ＳＡに休憩で入ったとき、突然私たちの前にそいつが現れた。
「Aちゃ～～～ん、どっこ行っくのぉ～～～？僕も一緒に行っきたっいなぁ～～～」（こんな感じだった）
Ａちゃん以外は本人を知らなかったけど、異様な態度にすぐ分かって３人でＡちゃんを囲んだ。
そしたらニヘラニヘラ笑いながら
「なんにもしないよぉ～」って笑いながら車に戻った。
私たちに姿を見せてからは、堂々と後をつけてきた。
どうにかしなきゃって、車を走らせながら相談し、本当は名古屋インターで降りたかったけど危険だと思って、通り過ぎてかなり先まで走り、小さそうな料金所のインターを選んで降りた。
何と言うインターだったか忘れたけど、そこは予想通り2レーンしかない料金所で、この時、もし隣のレーンに入ったら、先に行かせるために態とモタモタする予定だった。
それに合わせてヤツもゆっくりしてる様子だったら、料金所の人に事情を話してレーンをくぐった先で、路肩に止めさせてもらって警察を呼ぶ予定だった。
が、その時はおそらくそうするだろうと思ってた通りに真後ろにピッタリついた。
なので料金を払いながら、料金係のおじさんに事情を急いで話して、できるだけ後ろの車を引き止めて貰うように頼んだ。
そこからは心臓バクバクモノだった。
料金所を出てからは高速の入口を探し、即高速に戻った。
そして名古屋に引き返した。
幸い、おじさんが良い仕事をしてくれたようで、巻きに成功。
今思い出しながら書いてるけど、結構バイオレンスな出来事だったと思う。
その後の旅行は多少の緊張はあったものの、楽しめた。
Ａちゃんも少しずつ元気になったし。
今のようにストーカー規制法とかあれば又違ったろうけど、Ａちゃんが言うには、最初に警察に相談に行ったときものらりくらりした対応で、ブロックを放り込まれた時に警察を呼んで現場を見て貰って、やっと腰を上げてもらえたそうだ。
浜名湖ＳＡで姿を見せたときも、私たちは即警察に電話して、名古屋インターででも待ち構えててもらおうと思ったんだけど、そんなわけでＡちゃん自身が無駄と思ったらしい。
昔はきっと同じような怖い目に遭った人、結構いたんだろうなぁ。
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