私を引き立て役に使いたいお金持ちの家の子の友人に仕返し

スカッと

小学校の時、近所にお金持ちでキレイなものばかり持っているAちゃんって子がいた。

顔は正直言ってよーく見るとそれほど可愛くもないんだけど、持ってるものが常に最先端の新しいものだったから、みんなにチヤホヤされてた。

Aちゃんは別に私と仲がいいってわけでもないのに、何故が同じ方向だというだけで一緒に帰りたがった。

子供心にその理由はわかってた。

私は4人姉妹の3番目で、あまり裕福じゃなかったからお姉ちゃんのお下がりを身に付けてることが多く、はっきり言って引き立て役だった。

それでも心のどこかで、私と友達になりたくて一緒に帰りたがってるって思いたかった。

だけどある日、父が会社でなんか表彰されたらしくて金一封が出たんだ。

大した額ではなかったと思うけど、それで子供たちひとりひとりに欲しいものをひとつ買ってやるって言われた。

それで前から欲しかったレースの綺麗なシュシュを買ってもらったんだ。

私、髪が長かったから。

それでそのシュシュをつけて登校したら、同級生の女の子たちがすごく褒めてくれて、それが面白くなかったらしいAちゃんは、下校中に突然
「明日からそれつけてくるの禁止!」って言いだした。

どうして?って聞いたら
「どうしても!絶対ダメ!つけてきたら叩くからね!!」って言われた。

でもせっかく父に買って貰ってお気に入りだし、みんなも褒めてくれたのにって思って、次の日もそれを付けて学校に行ったら、後ろから無理矢理取り上げられてハサミで切られちゃった。

Aちゃんは
「約束やぶった私子が悪い!」って言った。

でも
「約束なんてしてない!」って言って前日のAちゃんの命令をみんなの前で話した。

それでみんなが
「Aちゃんひどーい」って口ぐちに言い出して私の味方についてくれた。

Aちゃん、まずいと思ったのか、次の日にキレイなシールを持ってきてみんなに配ってご機嫌とって、なんとか収束した感じだったけど、私はどうしても許せなかった。

当時、理科の授業でそれぞれがヘチマを育ててた。

ちょうどヘチマの実ができ始めた頃だった。

それぞれに名前のプレートを刺してたから、どれがAちゃんのヘチマかすぐ分かる。

そのAちゃんのヘチマの鉢をちょっと掘って、そこに黒の絵の具を絞りだして、上からまた土を被せておいた。

そしたらAちゃんのヘチマだけ、みるみる黒い気色悪いヘチマに育ってきて、女子全員ガクブルしてた。

呪いよ!呪いだわ!呪われてるのよ!と口ぐちに言われてAちゃん号泣。

先生は
「なんでしょうねぇ、土がおかしかったのかしらねぇ」と不思議顔。

幸い原因追究まではしなかった。

けど、Aちゃんのシール配布のご機嫌取り作戦を、わざとらしいと快く思ってなかった子も結構いたせいもあって、Aちゃんはチヤホヤされなくなった。

私も別の友達が出来て帰宅ルートを変え、Aちゃんとは一緒に帰らなくなった。

シュシュの恨みは深いのだ。

ネットの反応

139: 名無しさん@おーぷん

絵の具って植物に吸収されるんですね。

初めて知りました。

コメント