まさかのペットロス症候群に自分がなった修羅場の話

スカッと

まさか自分がなると思っていなかったペットロス症候群に陥った時が修羅場だった。

小学生の頃から実家でビーグル犬を飼っていたんだけど、俺の大学進学の時にペット可の部屋探して一緒に連れて行った。

両親が高齢で散歩きつそうだったから。

大学卒業して就職して社会人になっても同じ部屋で犬と一緒に住んでた。

愛犬家って自覚は特になかったし、べったり可愛がることもなく、まあ適当に健康に気をつけてやりつつ完全に日課になってたランニングに毎朝一緒に行くくらい。

犬も俺にべったりとか忠実!て感じもなく、かといって反抗的なこともなく、ただ穏やかにそばにいた。

ゆるやかに老化していく犬を見ながら、こいつもいつか死ぬんだなあ、俺が看取ってやらなきゃな、とぼんやり考えることもあった。

社会人5年目の秋、犬が起きてこなかった。

触れたら呼吸はしていたけど、なんか、もう死ぬんだとすぐにわかった。

ちょっとした発作を起こして病院に連れて行ったことはあったけど、その時はなんだか穏やかで、うまくいえないが
「その時」って感じが本当にした。

それからほんの30分くらいで、犬の体が冷たくなった。

自分の異変に気づいたのは犬の埋葬が済んで1週間後くらいからだった。

ご飯の味がぜんぜんしないことに気づいて、すぐ食欲がなくなった。

仕事の効率は変わらなかった。

でも家にいる時がぼーっと抜け殻みたいで、テレビも見なかった。

携帯は仕事用の方以外見なくなったので、友達から死んだと思われて電話が来たりした。

半年で15キロくらい痩せた。

劇的な回復もなく、そこから8年くらいかけてなんとなく良くなった。

その間何かと世話焼いてくれた人と一昨年に結婚して、最近また犬を飼いたいなあと思えるようになっている。

…なんか修羅場感をうまく書けなくて申し訳ないが、なかなか大変だったんだ。

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