母親の本音を聞いたときが心苦しくて内心修羅場だった

内心で修羅場 スカッと

母親の本音を聞いたときが心苦しくて内心修羅場だった

事の起こりは久しぶりに実家に戻った時に私知人の娘さんの話を母にしたこと。

もちろん個人情報は伏せている。

知人の娘さん(A子)就職する

就職先で同僚男性(B)と親しくなり結婚の話が出る。

BさんをA子両親に紹介。父親は手放しで喜ぶがA子母親が結婚に難色を示す。

理由はBさんが外国人だから。

ただし、外国人といっても、国費で日本まで留学に来た人で、はっきり言ってそこらへんの普通の日本人よりよっぽど優秀。大手企業の社員で給料もいい。

Bさん側も結婚に異存がなく、めでたくゴールイン

しかし、A子母は拗ねて反対の姿勢を崩さず。なので、A子とBは地味婚を挙げた。

そこにもA子母は来ず。

やがて、A子が妊娠。出産が近づくが、Bさんは激務の上、A子実家は頼れない。

家政婦でも頼むかと夫婦で相談していたところ意外なところから助っ人がやってきた。

Bの母が大事な嫁の一大事ってことで来日してきた。

Bさんの出身国はかつてわずかな期間日本だったところで、親日派が多く、お年寄りの世代では日本語で教育を受けた人もいるし、日本からの投資もあって

日本人も結構住んでいる。Bさん母はひらがなとカタカナを教えてもらい、生活に必要な日本語の会話もそういう人から教わって日本までやって来た。

片言の日本語で買い物をしたり、慣れない環境で掃除や洗濯や食事作りをやったり、産後しばらくA子と赤ん坊の面倒を見てBさん母は帰国

A子周辺の人はこの話を聞いて
「言葉もよくわからない国まで来て、Bさんの母、すごい…」とBさん母の株が急上昇

さて、子供ができると、A子父は大喜びだが、A子母は未だ娘の結婚を認めたくないし、婿が外国人なのもハーフの子供も嫌だと抜かして孫に会うこともない。

そして数年後、A子が再び妊娠。今度は幼児もいるからやっぱり手助けがいる。しかしA子父がその話を伝えてもA子母はかたくなに協力を拒む。

そこで、再びBさんの母が来日。前より少し漢字も覚えてやってきた。

やっぱり2-3ヶ月滞在して、面倒を見た後帰国

ちなみにBさん母に会った人によると、B母は気さくで、親身にA子の面倒見ているのがすぐわかるぐらいだという。

以上の話を私が母に個人情報はぼかして伝えたところ、初めて聞く冷たい声で
「かわいそうな人」ってぼそっといった。そんな声聞いた事ないから一瞬ぞわっとした。

母曰く、
「A子のお母さんもかわいそうね」
「母親にとって娘の出産の手伝いっていうのは、母としての最後の大仕事で誉(ほまれ)でもあるのに、相手が気に食わないといって、その仕事を投げ出すなんて」
「亡くなられてたり、病気とかでもないのに、出産を迎える娘を母親以外の誰が手助けできるの」

今まで母として…とかそういう言葉を聞いたことないから、母親の意外な一面を見た気がした。

そして、母よ、娘が喪でごめん。いつかは出産の手伝いをお願いできるときが…、来るんだろうか。

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