大学の先輩がカタカナ英語と真っ向勝負の武勇伝

スカッと

私ではなく、大学の先輩の武勇伝ですが……。

先輩(男)は帰国子女で英語ペラペラ。しかし普段それを見せびらかすことは全くなく、物凄く謙虚。

帰国子女にありがちな英語を話せることだけがアイデンティティーという人ではなく、学業全般において優秀で人望もある温厚な先輩でした。

そんな先輩が三年生になり就活を始め、とある外資系の企業にインターンに参加した時のこと。

会社の雰囲気自体は悪くなかったそうですが、そこの社員の一人がとにかくカタカナを使いまくる外資系のテンプレのような人だったそうです。
「この世界はウチのファームに限らずアップオアアウトだから」
「バリュー出せないことにはまあ、当然ウチには残るのは厳しいよね」
「何事もクライアントファースト。わかってる?」
「イシューの特定はできた?」
「ファクトは? リサーチ足りてるの?」
「クリティカルシンキングできないとウチでは使い物にならないからね?」などと終始このような調子だったそう。

参加者は皆黙々と仕事をこなしていたそうですが、その社員さんの高圧的な態度と物言いに辟易していたようです。

そしてインターン最終日。参加者たちがお世話になった社員さんたち一人一人に挨拶をしていると、例の社員さんが出て来て、またカタカナ乱発開始。

その社員さんのご高説の詳しい内容は聞きそびれてしまいましたが、とうとう先輩も我慢ができなくなったそうで、

「○○さん、この度は丁寧な御指導頂き大変ありがとうございました。
インターン参加者としてのpoint of viewから一言だけ進言させて頂きたいのですが、○○さんのvocabularyはまだこのindustryに居ない私たちにとってはmake senseしないケースが多々あり、またaccurateではないintonationで使用されていることも多く、globalなfieldで活躍されているであろう○○さんには少々似つかわしくないように思えました。

○○さんのlanguage skillは疑う余地もありませんが、strangeなintonationやvocabularyで国内外のclientをconfuseさせないためにも、今後はnational languageを使用されるのがbestなsolutionであるように思います」と、流暢な発音でにこやかに述べ、そのまま退出したそうです。

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先輩は不採用を承知でこのように意見したそうですが、後日なぜか内定を告げる電話がかかってきたらしく、
「第一志望の企業のインターンが好感触だったから辞退しちゃった」と苦笑いで仰っていました。

その後先輩は順当にその第一志望の企業に就職し、現在まさにglobalなfieldでご活躍されているようです。

就活が始まり、外資志望のカタカナ乱発系学生がちらほらと周りに増えてきたので、思い出してカキコしてみました。長文失礼しました。

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