母の武勇伝「おまえがぁああ!!」母には絶対に逆らうまいと誓った

スカッと

今から十年ぐらい前、私が未就学だった時に起きた、母には絶対に逆らうまいと誓った母の武勇伝

動物の死にネタが入ってくるので苦手な方は回避で、私は子供の頃、頭に超が付くくらいのド田舎に暮らしてた

そこは母方の祖父の家で、広い庭でっかい狼みたいな紀州犬を飼ってた

田舎だったから保育園なんてなくて、庭でその犬と遊ぶのが私の日課だった

この子は雌の犬でめちゃくちゃ頭が良くて、大人しくて可愛い犬だった

勿論、大きな犬だから頑丈な鎖で繋がれて、他に迷惑をかけることもなかった

そんな犬を目の敵にしている近所に性格の悪いオジサンがいた

うちの庭にいる犬にしょっちゅう文句をつけてた

他にも犬を飼っている家庭は多いのに、何故か我が家にだけ執着しているみたいだった

そんなある日、犬が三匹のまるい子犬を産んだ

ちっちゃい子犬がかわいくて、私が子犬と遊ぶときは庭に子犬を放し飼いにしていた

庭が凄く賑やかになってその日も子犬とはしゃいでいたら、ふとしたときに庭の生垣の向うにオジサンがニヤニヤ笑っているのが見えた

何してるんだろう、と思った瞬間、オジサンがスコップに乗せた何かをポーンと庭先に投げ込んできた

ロープかな?とおもったら、なんと蛇

私が小さかったからそう感じたのかもしれないけど、子犬なんて楽々と丸飲みできそうな大蛇だった

怖かったけど足が震えてどうすることもできず、蛇に飛びかかろうとする子犬三匹を抱えてぎゃあぎゃあ泣くしかできなかった

そんな私をみてオジサンは爆笑。生垣向こうで手を叩いて笑っているのを今でも覚えてる

母犬はけたたましく吠えながら歯痒そうに鎖をがっしゃんがしゃん鳴らしてた

まさに阿鼻叫喚のただならぬ声を聞きつけたんだろう

庭から少し離れた玄関の草刈りをしていた母が
「どうしたのー?」なんて優しい感じでひょっこり現れた

でも次の瞬間、その場の雰囲気がさっと変わったのがわかった

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多分、母の殺気だったんだろう

世界が一瞬無音になったと思ったら、
「ママーッ」とか私が叫ぶ前に母が手に持ったスコップを振りかぶって蛇に襲い掛かってた

そのままスコップを大蛇の頭に突き刺し、そしてそのスコップできゅうりを切るみたいにスパンスパンッ!と胴体を叩き斬った

そしてそのままスコップでそのバラバラになった蛇の一部を掬い上げると生垣にいったオジサンにそれを投げつけて悲鳴を上げながら逃げていくオジサンを
「おまえがぁああ!!」と雄叫びを上げて追いかけてった

後で聞いた話だとそのままタックルで掴まえてぶん殴って鼻の骨を圧し折ったらしい

幸いにも蛇を投げ込む瞬間を見ていた人がいて母は駐在さんに注意されるだけで済んだらしい

オジサンはいつの間にか近所から姿を消し、犬は尊敬の眼差しで母を見つめ、子犬も母にだけは今でも絶対服従

以上、母は強し、と実感した母の武勇伝でした

ネットの反応

667: 名無しさん@おーぷん

咄嗟のこととはいえ、母ちゃんかっこいーな

近所のオヤジは蛇に丸飲みされてしまえ!

668: 名無しさん@おーぷん

母ちゃん強いww

スコップは武器として最強って話があるよねw

669: 名無しさん@おーぷん

自分が西日本住みだからスコップってあのちっさいので?と思っちゃった

シャベルのことかー東日本では逆なんだよね?

670: 名無しさん@おーぷん

いや、自分はずっと東京だけどスコップ(小)、シャベル(大)が普通だった

大きいのをスコップということがあると知ったのはわりと最近

671: 名無しさん@おーぷん

スコップ(大・先の尖ったやつ)

シャベル(大・先の平たいやつ)

小さいスコップ(小さいスコップ)

だと思ってたw

672: 名無しさん@おーぷん

あ、東日本と西日本で違うんだっけ

自分は神奈川だからスコップ=柄の長い大きいのイメージして読んでた

小さいの使って始末したなら、かなりの接近戦だね

改めて母ちゃんすげー

673: 名無しさん@おーぷん

その蛇が無害なアオダイショウだったら気の毒な話だが、いずれにせよ

そのオヤジに全ての責任があるな。そういうゲスは死刑でいいよ。名前さらしたらいいのに。

674: 名無しさん@おーぷん

建設業界では、全国共通で大きいのがスコップ。

先の尖ったのは、剣スコ。

先の平たいのは、角スコ。

建設業で小さいシャベルはまず使わんけどね。

コメント