DV元夫vs職場のママさん連合軍。今回は子供を三人連れたヤンママを救え

スカッと

職場に中卒で20歳で子供が3人いるシングルマザーが就職してきた

制服にかろうじて隠れるけどタトゥーがあって、舌ピアスもしてた

良くも悪くもイマドキの若い子って感じで、いろいろ常識はずれな所はあったが

教えた事は素直にきくし物覚えも悪くないので徐々に仕事を任せていった

ある日突然子供を3人とも連れて来て、職場付属の託児所に入れたいと言う

確かにうちはママさんスタッフが多くて託児所があるのだが

希望して即日入所できるわけではないし準備も必要で…

という話をしたが、どうも元夫がヤバい人らしく逃げているのだと。

上司は作り話じゃないかと疑ったが、私達はもう1年以上一緒に働いて

それなりに人となりもわかっているつもりだ、騙されるならそれでいいじゃないか、と

託児所スタッフとも相談して即日入所を決めた

そして本当に元夫と名乗る男が職場に現れたが、その都度彼女を奥へ隠して

スタッフ全員で口裏を合わせ
「今日はお休みです」
「あの子はしょっちゅう欠勤するので困ってるんです」
「子供?どこかへ預けてるらしいけど詳しい事は知りません」
「借金?大変ですね、どちらにお住まいですか?弁護士事務所を御紹介しましょう」

「彼女が子供を虐待?そんな子だったとは!なんということでしょう!でもここで私達は目撃してないので証言はできませんね。どうぞ市民センターで相談なさってください、場所は…」と、元夫に同情するようなそぶりで撃退した

後で聞いた所によると、2人は高校生の時にデキ婚したけど

どうも彼は
「女子供は殴れば言う事をきく」みたいな家庭で育ったらしく半端ではないDVの繰り返しで離婚に至ったそうだ。

高校中退ではろくな勤め先も無く20歳を越えればヤンチャなんて自慢にもならない

ところが元妻はそこそこ大きい企業に正社員として勤めているらしいじゃないか

じゃあヨリを戻そう、殴れば言う事きくし、という安直な考えでいるようだった

そんなわけで、彼はヤバいと言っても暴力団とかではないので

警察に訴えても
「まずは話し合い」と言われるが、彼女にしてみれば話し合うのも嫌だ

警察は殴られてからじゃないと動いてくれない、と言う事で上記の対処となり

半年近くかかったが、彼は諦めたのか現れなくなった

こんなふうにママさんパワーの団結力を見たのも既に10年くらい前のことで

彼女はベテランスタッフとして後輩にいろいろ教えてる
「もう、こんなの常識ですよねえまったく今時の若い子は」とか言ってるが

就職時の彼女を知ってる私にはぺろっと舌を出す

だから舌ピアスはやめろとずっと言ってるんだが

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