うちの職場にアップルパイが苦手と言う男性がいる。
詳しく聞くと、子供の頃は大好きだったそうだ。
それは母親の手作りアップルパイ。
アップルパイなんて、生地から作れば1日仕事だからめったに作ってもらえない。誕生日など特別な日だけのごちそうだった。
彼のおふくろさんは、彼が中学生の時に病気で他界。その後市販のアップルパイを食べてみたが全然違う。美味しくない。チェーンでない小さいケーキ屋さんでも別物が出て来る。
おふくろの味は幻と消えてしまった。
じゃあ手作りならいいのかと、私が作ってみた。今なら冷凍のパイシートがあるから簡単だし。
でもやっぱり違うと言う。
「味というか、ニオイが変。薬っぽい感じがする」
「おかしいな。リンゴ煮るところから全部家でやったんだから添加物なんかないよ」
ココではたと気付いた。におい?香料なら入れた。アップルパイに欠かせないシナモンを!それでシナモン抜きのアップルパイを作って食べさせたら
「これだ!」と。
そう、おふくろさんはシナモンを入れないアップルパイを作っていたのだ。
後日、彼のカノジョさんに頼まれ、うちで作り方を教えた。
最近は
「作るたびに彼が涙ぐむので恥ずかしいです」というメールが届く。おふくろの味が、彼の家庭の味になる日も近い。
世話やきおばちゃんの、ちょっとした自慢でした。
ネットの反応
母の味のアップルパイを求めて、って聞くと美味しんぼしか思い出せない
>>451同意。
無くなったのが中学生の時だから、シナモンとかよく分からなかったんだろうね。
特に男性はそう言うの疎いし。
世話焼きおばちゃんのおせっかいのおかげで、幸せになってるカップルがいるんだなー
いい話だ
シナモンは幼児期は嫌いな子多いね
お母さんはそれを知ってわざと抜いていたんだろう
素敵な話だ
西友のCMじゃないけど、味って確かに受け継がれる
シナモンと言えば娘を連れて平日にサンリオピューロランドに行ったらガラガラで、ショーのときにシナモンが俺ら父娘の前にビッタリ張り付いて踊ってたのが鬱陶しかった
パイ生地作るのはゆっくりゆっくりやって3時間くらいでは?
スポンジケーキならもっと時間かかるけど
小麦の収穫からやったんだろ。
その合間に家事もして、子供の相手もして、りんごの処理もして…なら1日仕事と言っていいと思う
少なくともホイホイ作れる感じではないw
>>455
俺も経験あるけど子供は大喜びだったぞ
平日はすさまじいぐらいがらがらだよね
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