どこに書くか迷ったけど。今思い出してもニヤニヤする体験

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どこに書くか迷ったけど。今思い出してもニヤニヤする体験。

学生時代、コンビニで深夜のバイト中、休憩でトイレに行き、手洗い中に鼻がムズムズしたので鼻をかんだら、両鼻から鼻血が出た。

鼻の奥でドクドクと血が出る感覚があるくらい勢いの良い鼻血だったので、こりゃやばい、バックヤードに急いで戻らなきゃと、トイレの扉を開けたら、缶ビール片手にご機嫌な酔っぱらいの兄ちゃんがいた。

俺を見るなり、
「どうしたんだよ~」と兄ちゃんは肩を組んできて、突然の事に硬直。

驚きのあまり、鼻を押さえていた手を離してしまい、流れ出る鼻血。

血に染まるTシャツ。

ワーワー言いながら兄ちゃんは肩組んだまま俺を揺さぶり、鼻血が床にも垂れる。

同じシフトに入っていたペアの人が騒いでいるのに気付いて様子を見に来て、
「お前殴られたんか!?」と絶叫。

ああ、この状況だとそう思うよね、でも違うんだよ、と説明しようとした瞬間、警察官2人が勢いよく店に入ってきて、こちらに向かってきた。

警察官もなんか叫びながら、すごい勢いで俺と兄ちゃんを引き剥がし、警察官に
「大丈夫ですか!?」と抱えられた。

ペアの人が
「こいつが殴られて鼻血出したんだ!」と警察官に興奮しながら言ってるのを聞き、やっと我に返り、
「違うんです、鼻血は自分で鼻かんで出しただけで、この人には肩組まれただけで、何もされてないです」と、しどろもどろになりながら説明した。

とは言っても、あまりにもタイミングが良すぎるために警察官になかなか信用?してもらえず、鼻にティッシュを詰めながら繰り返し説明し、
「本当に、殴られて鼻血を出したのではないんですね?」と何度も確認された。

兄ちゃんは、店のすぐ裏にある公園で酒を飲んで大声を出していて近隣住民に通報され、警察官が来たので店に逃走。

それを追って店に警察官が突入、という流れだったらしく、だからあんな絶妙なタイミングで警察官が来たのか、と納得した。

兄ちゃんは暴れはしなかったけど、ご機嫌でずっと大声を出していて、帰ろうとしなかったため、結局、警察官にお持ち帰りされた。

警察官が帰ってから、
「鼻血出して酔っ払いに絡まれて警察官に助けられるなんてどんな展開だよ…」と苦笑いしながら、血とビールで汚れた床を掃除した。

ペアの人も、
「顔もシャツも血まみれだったから、絶対殴られたんだと思って、もうどうしようかと思ったよ…」と苦笑いしていた。

ちなみに酔っぱらいの兄ちゃんは常連さんで、翌日、何事も無かったかのようにいつものクールな雰囲気で店に来て、いつものタバコとコーヒーを買っていった。

厳重注意くらいで済んだんだ、と安心した。

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