スカッとするホテルでの出来事

我を忘れるスカッと

私は、ビジネスホテルで働いています。

主な客層はサラリーマンですが、土日や祝日には柄の悪い怖いお兄さんもやって来ます。

ある土曜日の15時ごろ、とっても柄の悪いお兄さんがやって来ました。

お兄さん:
「今日部屋空いてる?」

私:
「確認いたします。少々お待ちいただけますでしょうか?」

お兄さん:
「今日部屋空いてるかどうかも分かんねーのかよ!ふざけんな!早くしろ!」

私:
「すみません!すぐに確認いたします。」

私:
「お待たせいたしました。ただ今確認しましたところ、1部屋空いておりました。」

お兄さん:
「あ、そう。いくら?」

私:
「1部屋1泊、6,000円でございます。」という感じでチェックインが終わりました。

ルームキーはカードキーではなく、鍵のタイプでした。

16時ごろ、そのお兄さんが外出する時、
「はい!」とルームキーを私に投げました。

私:
「持ったままでもよろしいですよ。」

私がそう言ってルームキーを差し出すと、お兄さんは無言で受け取り急いで出かけて行きました。

夜になり、他のお客さんも続々とチェックインをされる中、先ほどのお兄さんが帰って来ました。

そして、
「あのさ、鍵ねぇんだけど!」と言いました。

私は、
「先ほどお渡ししたと思いますが…」と答えました。

そしたら、
「貰ってねえからねぇ!って言ってるんだろうが!」と怒鳴って来ました。

周りに何名かお客さんがいたのでフロント前に不穏な空気が流れました。

その時私は発見してしまったのです。

彼のYシャツの胸ポケットにルームキーが入れてあるのを。

私が指摘するよりも先に、列に並んでいたおばあさんが、彼のYシャツを指差して
「これは何かな?」と言って笑っていました。

お兄さんは、顔を赤くして
「なんでもっと早く言ってくんねぇんだよ!!おせえよ!」と言って部屋まで戻って行きました。

翌朝、チェックアウトの際に
「ありがとうございました。」と言うとお兄さんは、
「昨晩はすまなかったね。」と笑っていました。

昨日までイライラしていたお兄さんの笑顔をみることができ、私はとてもスカッとしました。

怒ってくるお客さんは、ホテルに来る前に何があったのかは分かりませんが、こちらが極端にうろたえてはいけません。

怒っているので間違ったことを言うものです。

反発せずに自分の業務に集中すれば、自ずと解決に向かいます。

そして、基本的に朝は調子が良いです。

怒っている人も人間なので、朝にはその人の良い面が見えるでしょう。

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