スカッとするほど聞き流す

スカッと

10年ほど前、時計をやアクセサリー含む関西のモール内の中型服飾ショップで正社員で仕事をしていました。

客層は、10代から60代と年齢層は幅広く、地域柄か少し時間に余裕がなくイライラした方が多かったです。

日頃から細かい不満、例えばレジが遅い、ラッピングが下手というクレームがありました。

私は正社員であり、物によっては商品管理や売上に関して責任を持っていました。

もともとお客様のちょっとしたクレームが多い地域だと分かっていたので商品のメンテナンスは特に念入りにしていました。

実際今回あったクレームの時計は私の担当ではなく私の上司の担当でした。

ある日、ショップに一本の電話がかかってきました。

基本的にはレジの近くにいる部下やスタッフが電話に出ます。

その時電話に出たスタッフの顔は歪んでいてこちらをチラチラ見ながら謝っていました。

私はすぐにクレームだなと思いましたが、いつも対応している上司が今日は休みでいませんでした。

とりあえず上司に代わるという旨をお客様に伝えて、私の所に走ってきました。

昨日買った時計が突然止まりものすごい剣幕で怒っていた様です。

時計が止まったお客様はまるで機関銃の様に同じ事を繰り返して言っていました。

解決策が問題ではないとただ腹が立つから電話したと言われました。

私は、心を無にして、そうですよね、申し訳ありませんと「はい」を100回ぐらい言い続けました。

はっきり言って何を言ってるのかは聞いてはいません。

ただぼうっとお店のレイアウトのどこを次直そうか考えながら聞いていました。

何故なら私に何か尋ねるのではなく一方的に話しているから聞いてるよと思ってもらえればいいと思い、ひたすら適度に相槌となんとも思ってもいない謝罪を繰り返していました。

私は自分でとても申し訳ないという雰囲気を出す事がこの時までの経験で得意になっていたと思います。

又、日頃動き回って体力的にも辛かったのでちょうどいい休憩だと感じてもいました。

30分もするとお客様は流石に話疲れて落ち着いてきました。

お客様はお姉ちゃんに言うてもどうしようもないよなぁ、ごめんな。

謝ってこられました。

実は本当に私に言われても解決できない事だったからです。

お客様はただ話を聞いて欲しかったですし、私は少し仕事を休憩したかったのでちょうど良かったです。

しかも何故か謝ってこられましたし嫌な気分はしませんでした。

人は怒りや悲しみは人に伝えたい時があります。

家族や短な人の話は真剣に聞きますが、お客様であろうと解決法のないただの怒りの話はぼうっと聞き流す事がお互いベストだと思いました。

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