これは僕が高校球児だった頃の出来事です。
基本的に僕の高校の先輩たちはすごく優しかったです。
ですがピッチャーの先輩がものすごく怖い人がたくさんいました。
俗にいうヤンキーのような人でした。
でも練習はある程度真面目にやるし普通に怖いという印象があるくらいでした。
暴力とかはなかったですがとにかく雰囲気が怖かったです。
その先輩は同期の先輩からはあまり好かれておらず、いつ何をするかわからないという怖さからみんなが近寄らなかったです。
ある日僕の同期4人で居残り練習をしていて最後に倉庫の鍵を閉め忘れてしまいました。
次の日コーチにそれがバレて『昨日居残りしたやつ五厘にしてこい』と言われてしまいました。
昨日居残りしていたのは自分たち四人、キャプテン、そして怖いピッチャーの先輩がいたんです。
それを聞いた瞬間にこっちを睨みつけてきました。
そしてその日に居残りで反省をして草むしりをしているとその先輩から『おい!ちょっと倉庫こいよ』と言われました。
僕たち四人は終わったーと思って倉庫の中に入ると『マジでお前らしばいていい?』と言われ暗闇の中で金属バットのからん、からんという音が聞こえました。
『一人ずつ行くわ』と言って僕の隣の仲間の胸ぐらを掴んだ瞬間、パチンと電気がつきました。
そこにキャプテンがいました。
『お前何しとる?』と言って四人ともちょっとついてきてと言われてそのまま先輩が使っていたグラウンドの整備を手伝いました。
キャプテンが『助けてやったよ』と笑いながら話してくれました。
その後その先輩にキャプテンが草むしり1週間を言い渡してめちゃめちゃスカッとしました。
その先輩はその後授業中にやらかして結局1ヶ月後に退部になりました。
ダブルスカッとしました。
本当にかっこいいキャプテンがいてくれてよかったです。
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