私の姉が臨月の頃、近所の店へ買い物に行くから荷物持ちについてきてくれと言われたので、一緒に散歩がてら外出した。
徒歩5分ちょいの道中に駐在所があって、そこにはおじいちゃん警官と奥さんのおばあちゃんが住んでいる。
帰りしなに駐在所の前でそのおじいちゃん警官と会ったので、姉と2人で挨拶してたらいきなり姉が苦しみだして、そのまま破水!
「生まれちゃう~~」ともだえる姉に、おたおたする私とおじいちゃん警官。
おじいちゃん警官なんて混乱のあまり、よくわからないお経なんて唱え始めちゃって、それが陣痛ハイ?になった姉のツボに入っちゃったみたいで、
「ひwwwちょwwwアーメンはちゃうでwww」と九州人のくせに何故か関西弁で爆笑する姉。
「姉ちゃん!あんま力入れたら赤ちゃん出るばい!はよ救急車!!」と焦って叫ぶ私。
ちなみに山間の限界集落なので、救急車が来るまですごく時間がかかる。だから、姉が死んじゃうかも!とすごく泣きそうだった。
周囲の人も集まってきて大騒ぎしてたら、駐在所の奥からおばあちゃんが出てきて、
「落ち着かんね!」と一喝。
「はようちに入れんね」と周囲の人に命令して、姉をそのまま駐在所の奥へ。
救急車が来るまでここで寝かせておくのかと思って、姉の手を握りながら到着を待っていたんだけど、おばあちゃんとその友達がわらわら集まってきて、なんとそこでそのまま産ませてしまった。
金だらいたっぷりのお湯を見て、私は馬鹿なので何に使うんだろうなーとか思ってた。
赤ちゃんが生まれてしばらくしてからようやく救急車が来て、姉と子は駆けつけた私両親とともに搬送されていた。
私は駐在所で待たされて、おばあちゃん達とおしゃべりしてた。
「うちらの若い頃は産院なんてなかったけんね、兄弟が生まれるときは、上の女の子が産婆さんの手伝いさせられとったとよ」と、おばあちゃん達に聞かされて、田舎スゲーと思ったなぁ。
私は残念ながら出産の喜びを知らないまま、子供を望めない年齢になってしまったけど、そのときの姉の子が、今度出産するので記念に書いてみた。
母子ともに元気であってくれよ~!
ネットの反応
時代物のドラマだと自宅出産のシーンはよくあるんだけどね。最近だと
「ごちそうさん」とか…てかその時の赤ちゃんがお母さんになるんですか!
母親の運を受け継いで母子ともに健やかな出産でありますように。
ゲスパーだけど主が大叔母バカになりそうな予感w
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