高校生の頃の話。
出身校の運動部系はテニス以外は弱小だった。
そんな弱小運動部でも文化部に対するカーストの様な物はあり、文化部の俺を
「鈍臭い」
「(体育の授業中)下手くそ!」等と煽ってくる奴がクラスにいた。
一度や二度なら気にならなかったのだが、毎度の如く煽ってくると流石にイライラする。 後もうちょっと悪口のバリエーション増やせ。
ある日、何だったかの集会で体育館へ集合する事になったのだが、昼休みギリギリまでフラフラしていたそいつは廊下をダッシュでこちらへ向かってきた。
それを見ていた俺は、
「普段鈍臭い鈍臭い言ってる奴の事だから、さぞ反応が良いんだろう」と思い、つい片足を奴の進路上に差し出してしまった。
奴は潰れた蛙の様に
「ビタン!」という音を立てて這いつくばった。
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