かれこれ五年も前のこと。
交際中の彼女が失職し、ようやく見つけた仕事が運送業。
つまり男がほとんどの職場。
そういう世界だから希少価値のある彼女にムサ苦しい連中が群がり始めた。
毎週のように週末の飲み会に引っ張られ、俺と彼女の時間は激減。
彼女も次第に馬鹿共に洗脳されてしまい俺から連絡を入れても返事が来なくなってしまう。
こうして半年が過ぎた。
彼女から突然連絡がきた。
休みの土曜日だったので買い物に付き合うことに。
糞みたいな同僚男連中の一人に告白されたのだそうだ。
そこで彼女は、毎週の飲み会が俺と彼女を引き離すためのものであることにようやく気付いたとのことだった。
俺はその同僚糞男に復讐するため、彼女からソイツとのエピソードをできる限り集めた。
そして2ちゃんでネカマで彼女になりすまし勘違い男に告られた話を投稿。
フェイクは入っているがところどころのキーワードで本人にはわかるようになっている。
もちろん糞男が2ちゃんを見ているという保証はなかったけどね。
しばらくしてストーカーみたいになっていた糞男はその運送屋をやめたそうだ。
なお彼女への復讐のために十歳も年上の女と交際、彼女に別れを告げようとしていたタイミングで、俺はその十歳年上にフられてしまった。
今は彼女と再び前のように蜜月の生活をしている。
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