帰省した時の従妹と母とわたし

お盆で母親の実家に行ってきた。

母親本人は最近足が悪いのだが、俺が車を持っていないので、実家住まいの歳の離れた従妹に送り迎えしてもらった。

帰路、ガソリン入れなきゃ、と従妹がボソッとつぶやいた。

そういえばこやつの兄二人も今帰省してきているのだが、軽で乗りやすいせいか自分のを使わずに勝手に乗って行ってしまうとか言ってたな。

「あ、ここは130円台か」
「ここはちょっと高いな」などと多分無意識に運転しながら品定めをしているので、少しお小遣いをやろうかと思った。

でも本人の性格的に、固辞するだろうと想像できた。

無理言って気分を悪くさせてもどうかと思って、どうするか迷っていた。

家について、まあやっぱりちょっとくれてやろう、と思ったら母親が
「○○ちゃん、あなたもずっと運転してて大変でしょう。少しガソリン代をあげようと思うんだけど」カーチャン、ナイスフォロー。

さも事前に打ち合わせていたかのように自分の財布から札を取り出し、従妹に押し付けた。

案の定、いらないと言い出したが
「まあまあ、滅多にないことだから」などと言って押し切った。

「わかった、母さんがくれるっていうからもらうんだからね」と、なぜかツンデレっぽい言い方をしてきたのでちょっと笑った。