実家では、お隣のおばあちゃんからいつも漬物をもらっていた
ガレージの片隅で漬けていて、頂く時にはボウルを持ってぬか床から取り出したての漬物をそこへ入れてもらう
大きいポリバケツにしわくちゃの手を肘くらいまで突っ込んで漬物を取り出す瞬間は、見ていていつも楽しかった
漬物をいただく代わりと言っては何だけど、母が病院やスーパーへ車で送迎、場合によっては付き添いしていたみたい
その母が
「うちのお漬物は全部お隣のおばあちゃんが作ってくれたもの」と言っていたのを、私は何を勘違いしたのか
「この世のすべての漬物はお隣のおばあちゃんが作ったもの」だと勘違いしていた
スーパーで漬物を見るたびに誇らしい気持ちになっていたけど、小学校低学年くらいの時に同級生に指摘され、そうじゃないことが分かった
「隣のおばあちゃんがそんなに凄い人なわけないじゃん」って笑いながら言われたのが悔しくてたまらなかった
帰宅後、母に
「お隣のおばあちゃん凄いのに!あんなにお漬物おいしいのに!絶対スーパーのよりおいしいのに!」と泣きながら縋り付いた
その次に貰ったお漬物がいつもより多かった。
丸聞こえだったらしい。
恥ずかしかったと同時に懐かしい思い出です。
先日ご家族のご好意でお隣のおばあちゃんの法事に参加してきたので、懐かしくなって書き込みました。
例のぬか床は現在実家にありますが、やっぱり少し味が違う。
お隣のおばあちゃんのお漬物もう1度食べたいなあ
ネットの反応
>>769
泣けた( ;∀;) 全ての人への漬物を賄えないけどおばあちゃんの漬物がスーパーのより美味しくて、おばあちゃんが凄い人だったのは確かだよね。
ぬか床が現役でホッコリ。
やっぱり漬け方や管理方法にも熟練の勘があるんだなー。
おばあちゃんの漬物、自分も食べてみたかった。
>>769
いいはなしだーそうそうぬか漬けって、同じ様に作っても作る人で味違うよね
その人の持ってる菌とかが作用してるのかなあ?
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